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急に胸が締めつけるように痛くなる方は要注意です。私も時々ギュッと痛いときがあるので気を付けたいと思います。ほんとに痛いときがあります^_^;
今回は狭心症治療薬について書いていこうと思います。
サクッと解説しますので読んでやって下さい!
狭心症の原因
簡単に説明すると、
胸痛が起こるのは冠動脈の狭窄か痙攣で酸素の供給が減少したことで心筋に虚血状態が生じたから!
胸痛は狭心症の患者さんに見られることが多い特有の症状です。ただし、患者さんのなかには痛みではなく、胸に違和感があると訴える人もいます。狭心症の痛みは心筋の一過性の虚血が生じることにより起こったもので、単に痛み止めを服用しても効果がありません。
痛みを解消するには、この一過性の虚血状態を改善しなくてはなりません。
なぜ虚血になったのか?
それはそのときに心筋が必要とした酸素が冠動脈によって十分に運ばれなかったせいなんです。十分に運ばれないのは冠動脈に原因があります。それは冠動脈が年々少しずつ狭くなり、虚血状態を起こすくらい狭くなってしまったか、または何かが原因で冠動脈に一時的に痙攣が生じたために血液がうまく流れないという状況を起こしたかのどちらかなのです。
心筋に酸素を十分に送れば狭心症はコントロール可能
血液が流れにくくなっているなら冠動脈を広げる薬を、冠動脈の痙攣が原因で流れが悪くなっているなら、痙攣を起こらないようにする薬を投与すればいいのです。この様な作用を持つのが硝酸薬のニトロペンやニトロールとCa拮抗薬のアダラート(ニフェジピン)やヘルベッサー(ジルチアゼム塩酸塩)などがあります。
- 硝酸薬は冠動脈を拡張させる
- Ca拮抗薬は冠動脈を拡張と痙攣を予防する
- 他にペルサンチン(ジピリダモール)やコメリアンコーワ(ジラゼブ塩酸塩水和物)等も冠動脈を拡張させる
冠動脈が十分に酸素を送ることが出来ない場合は?
酸素の需要と供給のバランスが崩れることにより狭心症発作が起こるので、酸素の供給を増やすと同時に心筋の酸素の消費を抑えるようにすることも有効な手段となります。この心臓の動きを直接的にゆっくりにして心筋の酸素の消費を抑える薬がβ遮断薬のインデラル(プロプラノロール塩酸塩)やテノーミン(アテノロール)があります。
心臓に多くの血液が戻ると心臓は頑張らないといけなくなります。心臓の負担を軽くするためには、心臓の前にある静脈を広げて、そこに血液をプールすると戻ってくる血液の量が減るので心臓の負担が減ります(前負荷の軽減という)。それと同時に心臓から血液が出るところの動脈を広げると、心臓の左心室から血液を出す力も小さくできるのでこの動脈を拡張する薬も効果的なこともあります(後負荷の軽減という)。この様な作用を持っているのが、硝酸薬やCa拮抗薬です。
治療には硝酸薬、Ca拮抗薬、β遮断薬が処方される
狭心症で使われる薬は硝酸薬、Ca拮抗薬、β遮断薬の3系統で、狭心症の発作のタイプにより使い分けるのが基本となっています。
- 運動や食事等により生じるタイプの労作型の発作は心筋の酸素需要量を抑えるβ遮断薬が選択されます。
- 安静にしていても生じる不安定型の発作は冠動脈の痙攣が関与していることが多いのでCa拮抗薬がまず選ばれ、それにβ遮断薬や硝酸薬を組み合わせてコントロールしていく。なかなかコントロール出来ないようなら、シグマート(ニコランジル)等を追加します。
また、心筋梗塞予防の為にバイアスピリンやパナルジン(チクロピジン塩酸塩)などの抗血小板薬を追加することがあります。
以上、狭心症治療薬について簡単にまとめてみました。参考になれば幸いです。
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